妊娠中の茶褐色、赤、ピンクのおりもの

赤、茶褐色、ピンクのおりものの多くは少量の出血が膣の中で変性して変色するもの。
流産や子宮外妊娠の初期にもこういうおりものが出ることがあるので注意が必要です。
妊娠すると月経は停止します。 心配する事のない通常の出血は妊娠初期にみられる着床出血(月経様出血)と、分娩直前の産兆(おしるし)くらいです。
妊娠中の主な病気は性器出血が主症状の事が多く注意が必要です。
妊娠中の上記二つ以外の出血は多くても少なくても異常があると判断して下さい。
もしおりものが赤や赤茶色、ピンクの場合は出血しているかもしれません。
詳しくはおりものと性器出血をご覧下さい。
早急に産婦人科の医師に相談し適切な処置を行って下さい。
感染症による膣の炎症、子宮膣部びらん、子宮頸管ポリープ、や子宮がん、膣がんなどにこの症状が見られます。

妊娠・着床出血

着床出血とは、受精卵が子宮内膜に着床したときに起こる出血のことを言います。
受精から着床するまで約10日かかり、生理予定日前後に出血の症状がある為、着床出血と気付かない場合もあります。
着床出血と通常の生理との違いですが、着床出血は生理予定日より早く、出血量が少量で、色も薄い鮮血もしくは茶色のおりもののような出血で、高温期が続いていたりします。
出血の量や期間など、着床出血の症状にも個人差があり、妊娠したら必ず起こる症状というわけではありません。
妊娠中に出血があると不安になってしまいますが、
必ずしも流産に繋がるわけではありません。
着床出血以外では、妊娠月経、膣炎・膣びらん、絨毛性出血があり、
治療が必要な場合もあります。
基本的に赤ちゃんへの影響はなく、子宮内に出血がなければ、安静に過ごせば出血は止まります。 気になる出血があった場合、必ず医師に相談しましょう。
子宮膣部びらん
びらんとは、ただれのことですが、実際子宮膣部がただれているわけではなく、子宮の膣に面した部分の粘膜が、赤くただれているように見えるため、こう呼ばれます。
子宮膣部びらんは女性ホルモンのさかんな成熟期の女性には多く見られる症状で、大半は良性のものです。
また、生理のある女性の60〜70%が、子宮膣部びらんであると言われています。
これは病気ではないので心配の必要はありませんが、ただ子宮膣部びらんがあると、子宮頸管炎などの感染症を起こしやすくなります。
子宮膣部びらんは子宮頸がんの初期症状とよく似ているので、注意も必要です。
子宮頸管ポリープ
子宮頸管粘膜の増殖性病変で、茎をもつような形で発育して外子宮口から露出していきます。深紅色のポリープ(キノコ状の小さな腫瘍)で、多くは単発で発生し、数mm〜数cmの大きさです。30〜40代の多産婦に多くみられます。がんなど悪性のものに変化することは、ほとんどありません。
子宮体がん
初期は無症状。進行するにつれて茶褐色や赤いおりものの増加。悪臭を伴う。 不正出血,下腹部痛、腰痛、排尿痛、排尿困難。閉経後の不正出血は特に要注意です。
子宮頸がん
初期は無症状。進行するにつれて茶褐色や赤いおりものの増加。 不正出血,下腹部痛、腰痛、性交時出血、悪臭を伴います。